戦略的であるために「取捨選択」の能力を磨く
戦略的思考の教科書的存在として知られる、クラウゼウィッツの『戦争論』によると、戦略とは、「目的」を達成するために手持ちの資源をどのように配分するか「選択」すること、とあります。組織における資源とは、「カネ」「ヒト」「モノ」「情報」「時間」「知的財産」に大別できます。目的達成のために、これらをどう選び取り、どう配分するかを考えていくのが「戦略」というわけです。
このとき、特に必要な能力は「捨てる」こと。ゴールに向けて不要なこと、優先度の低いものを見きわめて、場合によっては捨てるという判断も必要になります。
常に戦略的な思考で物事に取り組んでいると、さまざまな条件が絡まり合った混乱状態から、最終目的にたどりつくための最善の道を見つける能力が身についてきます。どんな現場でも解決策を見出せる能力、それこそが、戦略的思考力のたまものです。